夏の経験は大きな成長と変わる

  ゆとり教育の脱却で教科書内容が増え、どの学校もハイスピードで

  駆け巡っていますね。

  そのわりに、教員一人で30名クラスを実施している所は

  ほとんどなく、保護者の方が丸付けや読み聞かせに借り出され、

  宿題を出しても採点に時間が取れない状況ももどかしいのではないでしょうか。

  そして、前期の運動会や林間学校と、学校行事が増え、親としても

  めまぐるしく感じると思います。

  色々な所で教育の歪みを感じているのは私だけ・・・?

  今の子供たちはとても忙しいと感じます。

  部活に習い事、塾とほとんどの予定が詰まっている生徒を多く目にしてきました。

  そこには、保護者の子供に対する成長、期待が昔とは大きく

  変わっている様子が見受けられます。

  そうです、今の保護者は子供たちに対して、温かい気持ちで

  期待をしているといえます。

  昔は運動会も参観日も、保護者の方の参加は今ほどではありませんでした。

  今では、子供の数は少なくなっているのにグランドに保護者の方の

  ほうが多くいらっしゃるように感じます。

  そこには、子供の成長を見続けたい、期待したい、色々な経験を

  させてあけたい、と言う親心があり、とても良い風土にも感じられます。

  私は知識よりも経験だけが本物と良く話しています。

  「色々な経験をさせて頂けることを感謝しなさい。

  意識の高いお父さんお母さんがいるから、君たちは

  誰以上に成長できるんだ。」と言っています。

  長年、子供たちを見てきて感じることは、経験の数が多い子ほど

  成長が加速している、という点です。



  そして、共通している事は忙しいのではなく充実している姿を感じています。

  そして、夏に大きな変化が起こっている。

  色々な経験の出来る夏だからこそ、良いことも悪いことも経験を

  してこそ、新たな自分を見つけていけるのでしょう。

  以前、保護者の方から相談がありました。

  「子どもが有意義な夏休みを過ごせるようにするには、

  どうしたらいいでしょうか? 去年も、ダラダラしているのを

  見て叱ることが多く、宿題以外にも勉強させたいが、

  いつも宿題すらイヤイヤやる状態です。」


  確かにきっかけは親が与える必要があります。

  問題は家にいても何をすれば良いのかわからず、

  メリハリがない生活が問題点といえます。


  予定を一緒に立ててあげてください。そして、

  予定にのみ約束をしてください。

  約束を破ったときは叱る必要がありますが、

  約束を守っている時は叱ってはいけません。

  一つのルールとして決める事です。

  子供たちは予定が有れば行動できます。

  休むときはとことんダラダラさせてください。

  その分、予定に対しては必ず守る、やりきる、やり遂げると

  言う行動がメリハリと変わってきます。

  予定を立てれば行動できます。行動すれば、変化が起きます。

  変化は経験です。

  きっと子供たちは夏に色々な経験をしてくれるのでしょう。

  夏の経験の数だけ成長できると感じています。