中学受験にかかる費用

  中学受験はお金がかかる。計画的な資金繰りが必要になってきます。

  中学受験にかかる費用の内訳として、主に塾費用、教材費、

  模試費用、受験料があります。

 費用

  塾に通い始めるのは多くは小学4~5年生から。

  月謝は受験教科数(2教科または4教科)によって異なり、

  大手進学塾か武蔵学院では大きく異なります。

  一般的に大手進学塾(1クラス15名前後)では、学年が進むごとに

  月謝が高くなり、大手進学塾だと4年生は月謝3万円前後、

  5年生は月謝4万円程度、6年生は月謝5~6万円かかります(4教科)。

  このほか土日・夏期冬期などに特別講習が加わり、

  費用は夏期講習・冬期講習で10~30万円が月謝とは別にかかります。

  もちろん、教材費は別途。

  家庭教師は家庭教師センターを利用した場合、入学金1万~25,000円前後。

  月謝は学生教師の場合15,000~3万円、プロ教師の場合4~8万円。

  最近では、家庭教師を6年生時に塾と併用するパターンが多くなっています。

  一斉授業ではついて行けない!わからないから家庭教師を兼用する。

 模試費用

  模試は3,000~5,000円前後で、たいてい年6回ほど私立・公立共に変わりません。

  私立受験での模擬テストは首都圏模試・四谷大塚が良いでしょう。

 受験料

  公立中高一貫での入試受験料は2,000円です。
  
  私立中高一貫では入試受験料は2~3万円です。

  近年では5~6校併願する受験者が多くなっています。

 モデルケースで試算すると254万円

  モデルケースとして、小学3年生2月から6年生1月まで

  大手進学塾に通い始めたとして、受験までにかかる

  およその費用を挙げてみましょう。

 ■塾関連費用(例:大手塾)

  
  ・(入学金)20,000円

  ・(月謝)

    4年生 30,000円×12ヶ月=360,000円

    5年生 40,000円×12ヶ月=480,000円

    6年生 60,000円×10ヶ月=600,000円

  ・(夏期・冬期等特別講)100,000×3年=300,000円

  ・(教材費)年間 40,000円×3年=120,000円

    計1,880,000円

 ■模試

  ・5,000円×6回/年×3年=90,000円

 ■家庭教師費用(6年生時のプロ教師を利用)

  ・(入学金)20,000円

  ・(月謝)6年生 40,000円×10ヶ月=400,000円
 
  計420,000円

 ■受験費私立

  ・25,000円×6校=150,000円

   塾費用+模試費用+受験料+家庭教師費用=2,540,000円

 ■その他の費用

  ・塾への交通費、お弁当。また学校説明会や学校行事見学、

   受験時の交通費(学校見学は5年生までに済ませましょう。)

  ・願書用写真

  ・面接や受験用の服(生徒用で2万円前後・親用で3万~5万)

  約3年間で254万円。家庭教師を利用しないにしても、200万円は

  ゆうに超えることになります。もちろん、個人塾や通信教育などを

  利用した場合は、この金額よりも低く抑えることができることも

  ありますが、200万近い出費は覚悟したほうがいいでしょう。


 公立中高一貫校と私立中高一貫校での教育費の違い

 公立中学校の場合の1年間の教育費の平均です。

  項目 公立中学校 1年間総額 平均468,773-

 ■学校内学習費 ・・・・・・・・・授業料 0

  寄付金・納付金等 ・・・・・・・・45,044

  学用品・制服・通学費・・・・・・・87,599

  給食費・・・・・・・・・・・・・・36,701

 ■学校以外の学習費

  家庭内学習費 ・・・・・・・・・・・21,761

  学校外活動費 ・・・・・・・・・・・64,811

 私立中学校の場合の1年間の教育費の平均です。

  項目 私立中学校 1年間総額 平均1,274,768-

  ■学校内学習費

  授業料・・・・・・・・・・・・・・・417,161

  寄付金・納付金等・・・・・・・・・・310,310

  学用品・制服・通学費・・・・・・・・228,762

  給食費・・・・・・・・・・・・・・・3,100

  ■学校以外の学習費

  家庭内学習費・・・・・・・・・・・・35,845

  学校外活動費・・・・・・・・・・・・112,819

  ※集計項目に関して

  ◦寄付金・納付金等:修学旅行や遠足、PTA会費等を含みます

  ◦学用品・制服・通学費:実験実習材料費や通学用品費も含みます

  ◦家庭内学習費:学習塾や家庭教師代、図書費等を含みます

  ◦学校外活動費:学習塾以外(ピアノやお稽古事)の月謝、スポーツ

  ・レクリエーション活動費を含みます

  公立中学校の場合、公立小学校と同様に「授業料」は無料です。

  ただ、公立学校がタダ、というわけではないことは、上のグラフを

  見てもらえれば分かると思います。

  PTA会費や遠足・修学旅行費用・給食費の他、通学に関わる費用

  (制服やかばんなど)は必要となります。

  公立中学校と私立中学校の学費を比べると、

  何もかもが私立中学校の方が高い!

  それぞれ、約3倍ほどの差があります。

  私立の給食費が殆どないのは、みんなお弁当か学食だから?

  学校以外にかかるお金としては、塾などの費用(家庭内学習費)は、

  ほぼ同額。勉強以外の費用(学校外活動費)は、

  私立中学に通う子供達の方が2倍となっています。

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